ジャパンフレネのご案内
ポリシーは「不登校の子どもを応援!」
選択登校とはなにか?
ジャパンフレネは子どもを型にはめません

学校に行けない、行かないということに不安や負い目を感じることはありません。一人一人の学び方はみんな違います。どんなところでどう学ぶか…。学校に行かないという選択をした子どもを応援するのがジャパンフレネです。
よく次のような誤解をする方がいます。「学校に行けない、行かないからフリースクール」という考え方です。学校とフリースクールは、そのポリシー(方針・考え方)とメソッド(方法)において根本的に違います。教育基本法の第1条に書いてあるとおり、学校における教育は「国民を育成する」ことを目的にしています。つまりこれは国家の論理です。フリースクールは国家の論理に乗ることを拒否します。学校はどんなに麗しいことをいっても「子どもを型にはめる」ということから逃れることはできません。そのために公教育では綿密なカリキュラムが敷かれ、各学年の到達目標を設定します。その年齢でそのレベルまで到達しなければその子は「おちこぼれ」というレッテルを貼られます。フリースクールは一人一人の子どもの興味や関心をベースにそれぞれのカリキュラムを作っていきます。フリースクールと学校はその意味で、本質を異にします。
子どもの興味から学びの必然性をひきだし、個性教育を重視します
公教育では「個別教育」はできますが、「個性教育」はできません。たとえば算数・数学が嫌い・不得意な子どもがいるとします。居残り学習をしたり、能力別クラス編成をして、なんとか到達レベルに持っていこうとするのが「個別教育」です。それに対し算数・数学ができなくてもこの子はアートに興味を持ちそれをやりたいといっているからそこからスタートしよう。算数を学ぶ必然性ができたときにその学習を考えよう。これが一人一人の子どもに対応していく、「個性教育」です。そのために、学ぶ必然性が起きてくるような多様な教材や授業・創作活動を用意していきます。学校ではこのような対応は不可能といっていいでしょう。このように国家の論理に乗る学びの場を選ぶか、それとも一人一人の個性に応じて対応する学びの場を選ぶのか、これが「選択登校」のポリシーです。
ジャパンフレネの活動
ジャパンフレネの活動は単にフリースクールとしてのスペース提供だけではなく、「選択登校」ネットワークや教育運動「BASIC」に下記の3点を連携させ、現在の教育状況を活性化することを目標にしています。
- “選択登校”を希望する子どもの支援と、フレネ自由教育をベースにした 学び・コミュニティーを全国各地に作っていきます。そのためのスペースを確保し、個別学習を加味した“学びの共同体”を目指します。その過程の中で“公共性”も意識化していきます。
- “選択登校”ネットワークをつくり、不登校や引きこもりの問題、学校および教育問題について考え、常に問題提起してきます。
- 子どもと大人、さらに地域をつなぐネットワークの活動を通し、学校と学校以外の学びの場の連携を密にしていきます。
なぜフリースクールを開こうとしたのか?
フランスの自由教育思想を日本にも
代表の木幡寛は、1984年ベルギーのルーバンで開催されたフレネ教育者国際集会に初めて参加して以来、多数の教師や指導者、仲間にアドバイスを受けながら、ともにフレネ自由教育に関わりました(ブラジル、スウェーデン、ポーランドなどの国際集会にも参加し、現地で教師や生徒を対象に授業をおこなってきました)。また、フレネ教育者の国際交流を目指す1998年のフレネ教育者国際集会(日本集会)開催では、運営責任の一端を担いました。
フランスの公立学校から生まれたフレネ自由教育は、ごくあたりまえと思われる誰にでも実践可能な教育思想です。しかし、現在の日本の公教育の中では1クラスあたりの人数が多いため、フレネ教育は実現しにくいと考え、少人数による学校以外の学びの場を作ることにしました。それがフリースクール「ジャパンフレネ」です。日本的教育土壌の中でフレネ教育の可能性を探り、学校と学校以外の学びの場を結びつけ、学びの共同体を作っていきます。このことが、選択登校を希望する子どものサポートになるに違いありません。
代表:木幡 寛(こはたひろし)について

【略歴】
1949年 北海道北見市生まれ。
青山学院大学文学部教育学科を卒業後、埼玉県公立小学校教諭、東京都三鷹市 明星学園小・中学校教諭を経て、1985年自由の森学園中・高等学校の設立に参加。
1996年より1998年まで自由の森学園高等学校校長。
1999年、フリースクールジャパンフレネ設立。
1977年より現在に至るまで、北は北海道から南は九州沖縄まで全国各地で公開授業・講演を行う。また、雑誌インタビューやNHK番組などにも出演。数学教育協議会常任幹事、教育誌「ひと」編集委員としても活動する。
【主著・共著】
- 『カレーを作れる子は算数もできる』(講談社現代新書)
- 『考える力がグングン育つ「なぜ?なに?」ふしぎ遊び35』(PHP研究所)
- 『「学ぶ力」がグングン育つ学習法』(PHP研究所)
- 『算数のできる子どもを育てる』(講談社現代新書)
- 『秋山 仁先生の楽しい算数教室』(全10巻 ポプラ社)
- 『はてなし世界の入り口』(共 福音館)
- 『授業がすべて』(共 太郎次郎社)
他、多数。
【趣味】
自転車に乗ること(ロードレーサー)、ジャズを聴くこと、フォークソングを聴くこと。フォークの鬼才・故高田渡とは25年来の友人で過去に20回以上、個人的にライブを企画する。
ジャパンフレネでは何をやるの?
いつ何をやるのか、を決めるのは子どもです

平日、月曜日~金曜日の午前10時~午後5時までオープン。
どの時間帯でも自由に参加できます。
その日何をやるか(学習や遊び)は、自分で決めます。
午前中は原則基礎学習の時間です。
「日本語」「基礎数学」が必修でテキストを持ちよったり、フレネにあるテキストを使ったりしながら、それぞれのスタイルで学びます。
基礎基本に関わる日本語・数学などの授業は一部必修選択になっていますが、何を学ぶか、その時間割(スケジュール表)も自分で決めます。
もちろん、絵をかいたり、ボーッとする時間も自由に設定できます。
一日の大半は自分の好きなように組み立てることができます。
スケジュール表を作りはスタッフが協力します。
食事やおやつの時間も自分で決めます。
毎週、「お料理」の授業、「お散歩」の授業があります。

テストで序列づけるようなことはもちろんありません。
公教育の学校のような校則(髪型、服装、持ち物など)はありません。
3期制で、夏休み・冬休み・春休みがあります。
ジャパンフレネの中で一人一人が自由に生きていくため自分たちの「Law(憲法)」を全体のミーティングで決めます
やりたいことの提案、困ったことの相談など何でも話し合いで決めます。
場合によっては票決します。子どもも大人も同じ一票です。
清掃活動も含め、命令や強制はありません。すべて自己契約です。やったことの責任は自分で負うという厳しい面も当然あります。
子どもの集まる場所は、必ずなにか問題が起きます。問題が起きないようにすることも大切ですが、起きた後の話し合いの中でこそ、本当のダイアローグ(対話)が行われます。
Law(憲法)は自分を守るためにだけあるのではありません。他者の存在を意識し、より過ごしやすい空間を作るためにも憲法は必要です。
トラブルが起きたときには、スタッフや憲法委員会の子ども達と当事者が納得の行くまで、徹底的な話し合いを行います。
どんどん外に出ていきます。あちこち旅する行事があります(「飛ぶ教室」)。
学びは教室の中で閉じこもってやるだけではありません。積極的に外に出て行きましょう。
利用できるものはどんどん利用しましょう。たとえば公園、たとえば図書館。
パソコンのインターネットで、いろんな地域と交流したり調べたり…。
きっかけづくりにスタッフが授業を行いますが、自分の時間割の中に入れるかどうかは自分で決めて下さい(一部、必修選択あり)。
一人ひとりの疑問や考えから出発し、学びの輪を広げ、“旅する学校・飛ぶ教室”を目指します。
毎週1回「お散歩の授業」があり、博物館や公園、体育館などへ行きます。
夏の「飛ぶ教室」…夏休み期間中10泊前後の「沖縄旅行」(鳩間島)
9月のミニ「飛ぶ教室」…二泊三日の小旅行
年2回のキャンプ(春と夏)
体育祭…種目はみんなで決め、何に参加するかも自分で決めます。
スキー旅行…2月上旬「野沢温泉スキー場」に行きます。
ジャパンフレネフェスティバル(11月3日)
その他、やりたいことは何でも提案できます!
ジャパンフレネに入会するには・・・
まずは電話やメールでお問い合わせください。
- 原則として6才~18才まで。ただし、それ以外の方でも柔軟に対応します。
- 発達障害のお子さんもお引き受けしますが、親や教師、お医者さんなどの強いすすめがあっても、本人が希望しない場合は入会できません。
- 入会を希望する方は、まず保護者と代表 木幡寛との面談、続いてお子様を含めた面談や体験入会のあと、入会の意志を確認します。入会の意志のあるお子様は原則的に誰でも入会できます。 面談(初回のみ有料)は予約が必要です。
- 費用につきましては、コースによって異なります。入会費、月会費、施設利用費、通信費などが必要です。詳細は、面談時にご説明いたします。
コース
フリースクール正会員コース
AコースとBコースがあります。 5日間のうち何日来るか、何時に来るか、何時に帰るかも自由。それも全部自分で決めます。この時間帯の中で、自分のやりたいことをプログラムしましょう!- Aコース
- 月曜日から金曜日の朝10時から夕方5時まで、いつでもどの時間帯でも活動に参加したいという方に。
- Bコース
- 遠距離などの事情があって週2回しか通えないという方に。曜日は固定しなくて構いません。
フリースクール体験コース
チケット制になります。チケット1枚で1日体験入学ができます。
納得のいくまで何回でも何日でも来てみたいという方に。
算数・数学専科教室
「学校以外の学びの場」―ジャパンフレネでは、「どうして?なぜ?」を追求していく「算数・数学専科教室」を下記のように行ないます。学校とは一味違う具体的な教材・教具を使ったマンツーマン、あるいはごく少人数の授業です。
グローバルな視野を身につけ、未来を展望していくために数学は必須教科です。
発達障害のお子様のマンツーマン指導も行います。
コース
・小学生コース(週1回)
- 日時
- 毎週土曜 午前10時30分~12時 12時30分~午後2時
- 募集人員
- 各5名
・中学生コース(週1回)
- 日時
- 毎週火曜日 5時~6時半 午後6時30分~8時
- 募集人員
- 各5名
内容
「計算ができる」(How to?)も大切ですが、ここでは、「なぜそうなるのか?どうしてそうなるのか?」(Why?)を重視し、考えることができる子どもを育てていきます。そのために、教科書を大きく超えた具体的な実験や科学との結合など、総合的な視点での授業を展開します。
会費
- 入会費
- 3万円
- 月会費
- 2万5千円(マンツーマンは3万円)
- 会費は3か月分ずつ前納です。
- 7月と8月は集中して8回の講座を設定します。
- ひと月5週の場合、第5週目はお休みです。
おもしろ通信講座
算数でもなく理科でもない。国語のようで国語でもない。そんな授業、味わったことがありますか?学校では得ることが出来ない「楽しく学べる教材」を、1週間に1回ずつ50週連続して配信・配送いたします。 家族みんなで楽しめ、ホームエデュケーションに最適です。週1回、教材を郵送またはインターネット上で発信します。同時に希望者には、無料で週1回の作文の添削も行います。
- 年齢や興味にあわせて、ひとり一人違った授業レシピつき教材をお送りいたします。
- 4コマ漫画を作文し、添削はFaxによる応答です。
- 夏休みなどで発送や配信一時停止する事可能です。
募集人員
20名限定
会費等
- 入会費
- 3万円
- 月会費
- 1万円(1ヶ月一万円の年間契約)
- 通信費
- 5千円(年額)
- こちらで作成したもの以外の教材、それに関わる発送費は実費を請求させて頂きます。
- 年間契約です。会費は一括か、年4回3ヵ月分ずつお支払い下さい。途中退会はご容赦下さい。
- お支払いいただいた入会費・会費・通信費などはお返しする事は出来ません。あらかじめご承知置き下さい。